【庭のあじさい】シリーズの育て方(1年間の管理カレンダー)

 

童仙房ナーセリーで丁寧に育てられた「庭のあじさい」シリーズは、寒冷地にも比較的強く、地植えでも鉢植えでも楽しめる丈夫な品種です。以下の管理ポイントを参考に、一年を通じて美しい花と株姿をお楽しみください。

 

■ 春(3月〜5月):芽吹きと成長のはじまり

・管理ポイント

3月頃から新芽が動き始めます。凍結の心配がなくなったら、鉢植えは屋外の日当たり〜半日陰へ移動します。

冬の間に落ち葉などが積もっている場合はきれいに取り除きましょう。

 

・肥料

3月〜4月に緩効性肥料を施します。

ピンク~レッドのあじさいには、苦土石灰 発酵油かす リン酸を多く含む肥料 などを与えます。

パープルからブルーのあじさいには、硫酸アルミニウム カリウム などを与えます。

園芸店で、赤色あじさい専用肥料 青色あじさい専用肥料が販売されていますので利用するとよいでしょう。

 

・剪定 枝先に花芽ができるので、くれぐれもこの時期はカットしません。

 

 

■ 初夏(6月〜7月):開花のシーズン

・管理ポイント:

あじさいが最も美しく咲く季節です。直射日光が強すぎる場所では、半日陰に移すと花もちが良くなります。水切れしやすくなる時期なので、朝夕の水やりをしっかり行いましょう。

 

・追肥:

開花が始まったら液体肥料を週に1回程度与えると、花色が鮮やかに保たれます。

 

■ 夏(7月下旬〜8月):高温期の管理

・管理ポイント:

真夏の直射日光は葉焼けや乾燥の原因になるため、鉢植えは風通しのよい半日陰へ。

水切れに注意し、涼しい時間帯にたっぷりと水を与えてください。

 

・剪定(花後):

7月中旬〜下旬にかけて、花が終わったらすぐに剪定を行います。

花が咲いた枝の2節目より下の節の上2㎝あたりでカットすると、左右の葉の付け根に翌年の新芽が芽吹きます。

 

■ 秋(9月〜11月):花芽形成と休眠準備

・管理ポイント

秋はあじさいが来年に向けた花芽をつける大事な時期です。この時期の剪定は避けましょう。

株元に腐葉土やバーク堆肥などを軽く敷いて、土壌を豊かに保ちます。

 

・肥料

9月頃に緩効性肥料を一度施すと、花芽形成と冬越しの力になります。

 

■ 冬(12月〜2月):休眠期

・管理ポイント:

葉が落ちて休眠状態になります。寒風を避けた場所で管理しましょう。地植えの場合は特別な防寒は不要ですが、鉢植えは霜にあたらない場所に移動すると安心です。

 

・水やり:

乾燥しすぎないように、晴れた日に土の表面を見て軽く水を与えます(過湿は避ける)。

 

補足ポイント:

花色は土壌のpHにより変化します。

 

鉢植えは2〜3年に1回、春先に植え替えを行うと元気に育ちます。

 

「庭のあじさい」シリーズは、季節ごとの表情が魅力の宿根草です。1年を通してやさしく見守ることで、毎年美しい花を楽しむことができます。

 

 

 

童仙房ナーセリー生産の庭のあじさいシリーズは、毎年新しい品種が増え続けています。

随時HPに掲載していきますので是非ご覧になってみてください。